5月26日(水)全学年を対象にESD講演会を実施しました。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、1年生はホームルーム教室でライブ中継、
2・3年生は身体的距離を保ちながら体育館で集合しました。
今回講演してくださった方は山田 基靖 氏 です。
(以下、山田氏の来歴。2005年外務省入省。本省では欧州局、国際法局、経済局。在外では材ポーランド大使館、国連代表部に勤務。国連代表部でがSDGを担当。民間人事交流により、2019年8月より姫路女学院高等学校学園長。)
ご自身の経験を踏まえた講話には本校生徒もくぎ付け。
学生時代の話、人生が変わるきっかけとなった出来事など、
どれも印象に残るものでした。
そして、本題のSDGsについて、
「今やSDGsは世界共通語になってきている」
「このマークを見れば、世界中の人たちがその取り組みを
理解できるようになってきている」
「他人事ではなく自分事になってきている」ことに触れ、SDGsの現在の状況を
高校生にも分かりやすい言葉でご説明いただきました。
SDGsの1から17までの項目全てが私たちの生活と関連付いており、
一つたりとも欠かすことができないこと。
身の回りで起こっている些細な出来事に目を向けてみると、
その先には大きな世界が待ち構えていることも教えてくださいました。
質疑応答コーナーでは、山田さんが「どんな質問にも答えます!」と言ってくださり
それに応じて多くの生徒が自発的に質問をしていました。
「外務省に勤務されて、一番印象に残っている仕事内容は何ですか」
「訪れた国で住みたいと思った国はどこですか」
「オリンピックの開催可否についてどう思われますか」
など、質問も色とりどりでした。
「1番実現が難しいと思う項目は何番ですか」という質問がありました。
この質問に対する返答は以下の通りです。
「今日、1番の熱量をもって伝えたいと思います。
私が思う実現が1番難しい項目は16番の
『平和と公正をすべてのひとに』だと考えています。
皆さんはあまり身近に感じていないかも知れませんが、
実は日本にも危険はたくさん潜んでいます。
領海、領空など問題は多岐に渡ります。
それを感じられていないこともよくない状況です。
この16番が世界全体で達成されれば、数珠つなぎで他の項目も達成されていくでしょう。
皆さんの行動力を存分に活かして、素敵な未来を創造してください。」
1時間弱の講演会はあっという間で、大きな拍手に包まれながら
無事終了しました。
生徒たちにとっても、教職員にとってもSDGsについて再度理解を深めるとともに
今一度自分にできることは何かを考える講演会となりました。
山田様、お忙しい中本当にありがとうございました。
兵庫県立川西明峰高等学校
企画広報部