ランチの後、再び明峰生たちは、ホストシスターと一緒にそれぞれ別々の授業に入っています。
数学や体育や課題研究や国語などなど。
引率者チームは、Jan先生のGR8(8年生)の社会の授業を見せていただきました。
オーストラリアの社会の科目名は、HASS。Humanities and social science の略称。
あえて日本語にすれば、人文社会科学、でしょうか。ハースと発音します。国語の先生が、たいていは社会と両方教えるようです。
ヨーロッパの中世の封建制度について学んでいましたが、ノートの右側ページには、先生から伝えられた説明プリントが貼られています。
左側ページは、授業を聞いて自分が学んだこと、インターネットで深く調べた内容を説明したり、発表するページ。
一人一人違った表現形式で、
すごろく風にしている子、
デザイン画風の子、
めくればその説明が出てくるように仕掛けを作っている子、
色を塗ったり、仕掛けを貼ったり、様々な工夫がしてあり、
封建制度がクリエイティブにわかりやすく説明されていました。
タブレットのコンピュータは、人数分あり、
自由に使えます。
横のデスクトップのパソコンのコーナーで調べてもいいし(ビーズクッションもたくさんあります)、ソファーで座ってやる子も。
全員がそのページを仕上げるのに集中力を途切れさせず、100分間取り組んでいました。周りの生徒からアドバイスをもらう場面も。
学んだことは、自分の表現方法で表せないといけないらしく、部屋には生徒が作った中世のお城や、生徒製作の劇、などなど実際に追体験することで理解を深めていました。
壁には、歴史的事実だけでなく、
「あなたはこれに賛成か?」
「どうやってこのことがわかったと思うか?」
など考えさせる質問がたくさん。
また、
「学びへの情熱を持てば、成長し続ける」、
「好奇心はあなたが持ってるものの中で最強の武器」など啓発のメッセージや
「なぜ本を読むのか」
という問いへの答えなどの掲示が。
自分自身で考える習慣が自然と形作られているように感じました。
ホストシスターと授業に参加している明峰生も授業スタイルの違いに驚いていることでしょう。