2021年11月5日(金)、今年度も校内留学体験を実施しました!
昨年に引き続き、流通科学大学と本校のユネスコスクール申請に関わるASPUnivNetである大阪府立大学からそれぞれ6名ずつ、さらに川西市教育委員会からのご支援のもと、川西市の小・中学校から9名のALTが参加され、計21名を本校へ招聘しました。
大韓民国、中華人民共和国、香港、マレーシア、カンボジア、バングラデッシュ人民共和国、ヴェトナム、フランス共和国、アメリカ合衆国の9つの国及び地域、の方々との学びあいとなりました。
毎年行われてきている校内留学体験。
今年はユネスコ憲章記念日(11/4)とユネスコ加盟70周年を記念して、留学生を受け入れ、生徒と教職員が持続可能な視座を獲得することを目的としました。
11/2と11/4の前日の放課後では、生徒会を中心に、茶華道部、美術部、家庭科部、ESS同好会、書道部が会場準備に参加しました。
書道部による手書きの横断幕。生花。
そして、9カ国語での歓迎の言葉を会場に散りばめました。
まず、9:45頃、川西市の小・中学校のALTと流通科学大学の留学生が来校。
開会式での学校長挨拶を、日本語と英語でモニターで掲示し、
流通科学大学と本校からの代表挨拶の後、
グローバルキャリア類型高3(44回)生で、GC IIを履修している生徒による校内案内を封切りに、学びあいスタート。
日本語と英語を交えながら、普通教室棟から食堂まで案内。
食堂からグラウンド、そして理科の実験も見学。
教室を移動する間、日本の公立高校での授業の様子を初めて目の当たりにした留学生から、本校生徒への質問は止まりませんでした。
“ 自分が思っていた以上に優しく接してくださったので自分もそうしたいと思う。 GC類型 高3(44回)生 ”
また、同時刻に会議室で、書道体験を実施。
本校生徒と一緒に留学生の皆さんにも様々な作品を書いてもらいました。
“ 2時間がすごく短く感じた。どの人とも結構親しみやすかった。普通の留学生かと思っていたら、学校の先生をしている人もいてびっくりした。ほとんどの人が日本語を話せたので驚いた。 GC類型 高3(44回)生 ”
4限は、「平和の砦ムービープロジェクト」。本校の校内留学体験としては新企画です。
本校英語科教員のファシリテートのもと、図書室にて開催されました。
留学生が体験した日本での不便さを本校生徒が共有し、インクルーシブな社会の構築の提言に向けて、動画を作成します。
まずは、グループごとに自己紹介で留学生が自国についてのプレゼンを実施。
どのグループの生徒も引き込まれていきます。
留学生のプレゼンの後は、いよいよ動画作成開始。
絵コンテの作成から開始グループもあり、どのグループもプロジェクトに夢中。
動画の作成は、本校生徒たちが引き続き、5時間目の間も作成するとのことで、いったんお別れ。
黙食後、今年2月に実施されたグローバルキャリア類型を対象とした特色選抜で合格し、
入学した高1(46回)生によるグリーティングカードの会。
近年毎年実施している校内留学体験では、3月の複数志願で入学した生徒よりもグローバルキャリア類型として入学した特色選抜入学者には長く留学生と交流できる機会を設けています。
“ 他の国の人コミュニケーションとれて楽しかった。元々海外には興味があるので、今回のでもっと留学したくなった。 特色選抜入学 高1(46回)生 ”
特色選抜入学高1(46回)生による案内で、体育館へ向かい、
5時間目はいよいよ高1生全員による「日本文化体験型プレゼン」。
今年は、学年有志3名の司会のもと、オープニングアクトとして本校生徒が剣道を披露し、参加者の視線をくぎ付けにしました。
本校では4年前から高1生の必修科目である英語表現Iにて、プロジェクト型の学習であるPBL(Project Based Learning)を実施しています。
新型コロナウイルスの影響で授業時数が限られる中でも本校生徒はこの日に向けて、自分たちが伝えたい日本の文化や日本の遊びを準備してきました。
“ 目の色や髪の毛とか全然日本人と違った。英語を分かってくれて、優しかった。外国人は意外に自分が住んでいる地域のことを分かった。もっとグローバルになるべきだと思った。 高1(46回)生 ”
“ 自分たちが紹介した日本文化について知っている人も知っていない人も楽しんでくれた。海外の留学生と英語でコミュニケーションできたことが1番良かったです。留学生がとても積極的に話してくれたのがよかった。外国人に日本のことを教えるのは楽しい。すごく楽しかった!と最後に笑顔で言ってくれて、とても嬉しかった!楽しく話せたこと、それぞれの役割をこなせた。今回のように貴重な経験ができたことはよかった。高1(46回)生 ”
発表するテーマは様々です。
週刊誌の漫画を持参してその素晴らしさを熱心に伝えるグループや、英語での説明が難しい「はぁ?のゲーム」、昔ながらの「めんこ」や「坊主めくり」、コロナの影響で経験できていないであろう「日本のお祭り体験」など、生徒自身がテーマを設定し、英語でプレゼンを行いました。
“ 海外の人との交流には英語は不可だから英語を勉強する必要があると感じた。交流できてよかった。国が違っても楽しくできたし、留学生もたのしそうだった。言語や文化が違っても積極的にコミュニケーションをとること。楽しく喋れたことが1ばん良かった。 高1(46回)生 ”
6時間目は、グローバルキャリア類型 高2(45回)生が再開。
高1(46回)生が体育館で交流している間、GC類型高2(45回)生が動画の作成を行っていました。
留学生は、自分たちが経験した日本での不便さに本校生徒が共感し、その場面を再現し、解決策も示す動画を観て、拍手が巻き起こりました。
“ 海外の方が道を聞いてきたときに、分かりやすく教えてる方が日本にはいる。一方で、海外の方の料理がなかったり、味がまったく違ったりしていることを知り、驚きました。 GC類型 高2(45回)生 ”
“ ゴミ分別などの文化の違いからもSDGsの課題を発見できそう。困っている人がいたら自分から声をかけられるようになりたい。 GC類型 高2(45回)生 ”
放課後は、生徒会の案内のもと、部活動見学を行いました。
16:30には昇降口前でお別れ。
対面するからこそ、わかることがあります。
“ Everyone was helpful and kind-hearted person. It was a very delightful day.
川西明峰高校の皆さんは優しく接して下さりました、とても素敵な日になりました。 参加留学生 ”
“ It's always fun. I did what I never do before. Everyone always kind, friendly, our action like we knew each other before.いつもこのプログラムは楽しい。経験したことのないことができた。皆さんはいつも優しく、親しみやすく、以前からお互い知ってたかのように感じた。 参加留学生 ”
従来から本校で実施されていたESD
(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)が、川西地域や県、国を超えた多くの力添えにより深化されています。2018年度のインドネシア、オーストラリア姉妹校、韓国からの3度の受入を経て、2019年度は外務省委託事業で中国からの高校生を丸一日受け入れ、2020年度は大学生や大学院生を中心に校内留学体験を実施してきました。(詳細リンク有)
今年度も、新型コロナウイルスの影響で企画していた数多くの受入・派遣事業が中止となりましたが、多くの方々のご支援のもと、校内留学体験を実施することができました。
マスク着用の徹底や密の回避に考慮しながら、新しい生活様式を心がけたESDを軸とした国際交流。
どちらにも笑顔があふれた素敵な時間でした。
本事業の実現にともない、
大阪・関西ASPnetからのご助言、国際・地域連携課 国際交流グループをはじめとした大阪府立大学・大学院の方々、附属国際交流施設 学生寮 事務室をはじめとした流通科学大学の方々、川西市教育委員会はじめ川西市川西南中学校、明峰中学校、東谷中学校、川西中学校、久代小学校、緑台小学校、多田小学校、多田東小学校の方々、
どうもありがとうございました。
多くの生徒と教職員でユネスコの理念に基づく教育活動を実現することができました。
“ 普段なれない英語を使うことを避けていたけど、フル活用して使って達成感があった。留学生が思ったより日本語をしっていた。英語が苦手なひともいた。片言や単語だけ並べていっても伝わることが分かった。ジェスチャーでなんとか伝えようと頑張ったりしたらちゃんと伝わって嬉しかった。海外の人と話す機会が全くないので、今回このような経験ができてよかった。高1(46回)生 ”
“ 今度もまた、ぜひ参加したい。それほど良い経験だった。 2年連続参加の留学生 ”
川西明峰高校はESDに本気で取り組みます。
本校の特色を全面に掲げているグローバルキャリア類型は2月に特色選抜を実施しております。
グローバルキャリア類型の活動についてもっと知りたい方は
こちらのブログをご覧ください。
兵庫県立川西明峰高等学校
企画広報部