2015-07-31

5日目おまけ その2

日本語の教室に入ると、生徒の作品が飾ってあります。
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宇宙人のような主人公「てんせいくん」が出てくる自作マンガ。ニュータウン生作のキャラクターかと思ったのですが、貼ってあるマンガの主人公がすべて「てんせいくん」。いったい誰?!
と思ったら、答えは教科書の中にありました。日本の学校で使っている英語の教科書のように、トピックごとに章に分かれているのですが、すべての章の最後に「てんせいくん」のマンガが載っていました...。生徒の持っている教科書の最後の章では、「てんせいくん」は宇宙に帰ってしまうのですが、また戻ってきました、と思ったら「いぬくん」という別人だった、という笑い所が難しい内容でした。

そして、その教科書。章の初めにまたまたマンガがあるのですが...。
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とりあえず絵のタッチが怖いです。生徒も何歳?!という描写です。違う章のマンガには15,6歳と載っていたような...。衝撃です。
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そして、「11時半に寝ます」と答えた生徒に対しての先生の反応も怖いです。明峰生全員がぼっこぼこに怒られそうです。
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試合が8時からなので、9時就寝を強要しています。運動部は体力勝負なので、まあそれは仕方ないですかね?
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試合の前日にパーティに行く生徒もどうかと思いますが、結局いまいち反省していないようです。
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と、終始このようなトーンです。笑いを取りたいのか、真剣なのか...。と教頭先生と悩んでしまいましたが、もしかすると日本で使われている英語の教科書もこんな感じに映っているのでしょうか???
教科書って難しいですね!

5日目おまけ その1

今日の1、2時間目は明峰boysと一緒に日本語の授業を見学しました。
女子高のオグルビー高校と男子校のニュータウン高校。(今さらながらの説明になってしまいますが、こちらのhigh schoolにはgrade7~10の生徒、日本でいう中学1年から高校1年の生徒が通っています。)この2つの高校、同じ公立なのですが、印象ではニュータウン高校のほうがかなりルールが厳しそうです。制服、時間、授業スタイル...。
今回はオグルビーで見学させてもらった同じ7年生の授業を見学できるということで、その授業スタイルの違いを勉強させていただこうと思います👀
まず教室に入ってくると、各自教室の後ろにある教材からミニテストのプリントを取り、
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それぞれ取り組みます。
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できたと思ったら先生に添削してもらい、時間制限内で合格するまで何度もやり直し!
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オグルビー生と同じ学年ですが、ニュータウン生はまだ3回目の授業ということで、カタカナやひらがなを書き順から練習しています。今日はひらがなの”か行”にチャレンジしていました!
ひらがなの練習のあとは、挨拶の練習です。「おはようございます」を「ohayougozaimasu」とローマ字読みで表記してあるのですが、その際のスージー先生の注意。「"a"は必ず”あ”と読みます。”えい"と読むことは絶対にありません。」という母音のローマ字読みについての注意です。確かに!私たちにとってはローマ字読みと言われれば”a”は必ず”あ”ですが、英語が母国語だと”a”も様々な発音方法がありますもんね。そこが逆に日本人が英単語を覚えるときに苦労するところですよね😢
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オグルビー生と同じく、先生の質問にはみんなこぞって手を挙げて発言しています。
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そして、挨拶のフレーズを書き写すのに、初めてノートを使ったのですが...。「みなさん、日本語の授業では、ノートは一番後ろのページが一番前ですよ!」の注意。「oh!」(日本語の授業なので「おお!」でしょうか)と感激しながら、後ろからページを開き書き写していました。
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教科書や教材プリントも使用されているようですが、
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今日は日本のアニメを観て聞き取りの訓練をしたり(生徒たちはさすがにまだ字幕で楽しんでいましたが)、
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じゃんけんゲームで、何度も繰り返して同じフレーズを使うことによって挨拶や自己紹介の文章を覚えたり、
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ひらがなのフラッシュカードで、早く読める人を競い合ったり、と
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スタイルは違えども、生徒参加型のアクティブラーニングで、見て、書いて、話して、動いて学習するという方法は同じだなぁと思いました。五感で覚えて、繰り返しで定着させる。私も見習わねば。
スージー先生、とっても勉強になりました。ありがとうございました!

さよならパーティ

本当に寂しいですが、高校に来るのも最後です。土日に会う予定がなければ、ホストシスター&ブラザーたちの友達と会うのも最後です。しっかりお別れの挨拶をしておきたいですね!
ということで、今日の3時間目の時間帯を使って、ニュータウン高校でFarewellPartyを開いていただきました🎵
ニュータウン生がお菓子やドリンクを持ち寄って、図書館をセッティングしてくれています。
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まずは空手のデモンストレーション!と言っても、明峰生による...ではなく、空手を20年以上されている黒帯のスージー先生と、ニュータウン生による、です❗ けん玉然り、もしかすると海外のほうが日本の文化を体験されている方が増えているかもしれませんね?!
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その後は、思い思いにお菓子を食べながら歓談です。せっかく最後のミーティングの機会、しっかりと交流できたでしょうか?
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最後に電子辞書をひきながら1週間の学校生活のお礼を言って、固い握手を交わす姿も!
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みなさん、連絡先の交換もしたようです。SNSでいつでもリアルタイムで連絡を取り合える情報社会に生きるみなさん、この「1週間だけの出会い」で終わらせることなく、「生涯続く友情」を育てていきたいですね!

タスマニアからこんにちは!

今日はいよいよ最後の登校日です。そして、川西明峰高校では中学生をお招きしての「オープンハイスクール」の日✨ これは中学生のみなさんに、明峰の国際交流の取り組みを知ってもらうのにまたとない良い機会ではないですか!!!
ということで、本日、明峰Boysがタスマニアのニュータウン高校からSkypeで川西明峰高校に来てくださった中学生のみなさんに向けてご挨拶をすることになりました👀
1時間目に日本語の授業にお邪魔して、自己紹介の練習にお付き合い。英語で話す明峰生もスラスラと紹介できるようになっただけでなく、自己流に内容をアレンジしてみたりとかなり余裕が出てきました。
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しばし、お互いに日本語・英語で練習した後はグループごとのコンテスト。いかにスムーズに自己紹介できるか、タイムレースです!
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一度目のタイムより早く話せるように再度練習し、
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タイムクリアした班には、ご褒美のキャンディが!もちろん、どの班も真剣に練習し、1回目のタイムを軽々クリアしていましたよ。
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スージー先生が、ニュータウン生たちに「今日は日本の明峰高校とSkypeで交流しますよ」とインフォメーションされると、「wao!」「amazing!」など嬉しい歓声が✨
国際情報(グローバルキャリア)の体験授業に合わせて、日本時間の11時にこちらからSkypeのコールを行う約束をして、準備万端整いましたよ。あと3分。誰もがワクワクしていたその時...。

⏰聞きなれないサイレンが鳴りだしました。お昼の時報???スージー先生が真剣な面持ちで、全員急いで外に出るよう指示されます。???。どうやら火災報知器が鳴っているようです😱 スージー先生に訓練でないことを確認し、我々も避難場所のグラウンドへ急行します。
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全生徒、本当に見事なまでに素早く集合しました!消防も駆けつけ、建物内を確認しています。
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その時、予定を過ぎてもコールが来ないことに心配してくれた明峰高校から、スージー先生の携帯電話のSkypeにコールがかかってきました📱 うるさい警報音の中、なんとか事情を説明したものの、楽しみにしてくれたニュータウン生や明峰生、準備してくださったスージー先生や明峰スタッフに申し訳なく...。
と、なんとか12時20分(日本時間の11時20分)に異常がないことが確認され、教室に戻ってもOK!の許可が出ました。体験授業は日本時間の11時30分まで。間に合うかな?!
つながりました!
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明峰生には懐かしい先生方の姿も映り、なんだか嬉しそう。一通り自己紹介とタスマニアで楽しみながら学習していることを伝え、無事終了。
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本当に、ものすごいタイミングで緊急事態が起こってしまい、バタバタの「タスマニアからこんにちは!」Skypeになってしましたが、中学生のみなさんにも少しでも国際交流の様子が届いていれば嬉しいなぁと思う、明峰boysと引率者でした。

2015-07-30

4日目おまけ その3

タスマニアは真冬です。最高気温は12度くらいあるのですが、風が大変強く、体感温度はもう少し低いかも。そんな中、今日のリッチモンドで見つけた桜。こちらの桜は非常にたくましいそうで、あちらこちらで咲き始めているようです。
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そして、なんでも大らかに受け止めてくれそうなオーストラリアですが、エコの取り組みはしっかりしているようです。ゴミの分別も街中のゴミ箱に指示が書いてあります。
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日本のスーパーでも、レジ袋が有料になりつつありますが、タスマニアのスーパーでは完全有料です。その代り、レジ袋もかなりしっかりした作りで、「何度も何度も繰り返し持ってきてください」と袋に書いてある通り、何度も何度も使えそうなものになっています。
スーパーと言えば、いつもは学校終了後にカメリア先生にホテルに送ってもらう途中に買い物に寄っていただくので、必要なものだけさっさと買ってスーパーを去る、という生活でした。買い物好きな引率者としては、これではいかん!ということで、今日は価格調査に出かけてみることにしました。

イメージとして、「日本は物価が高い!」ですし、実際12年前に引率者が感じたオーストラリアの物価は「まあまあ、安い」でした。ところが...。高いです。1ドル約100円と円安であることも関係していますが、カメリア先生やケイコ先生に伺っても、オーストラリアの物価は上昇しているそうです。
カフェでコーヒー1杯4ドル(12年前は180円くらい)。アイスクリームのシングル4ドル50セント!ハー〇〇〇ッツよりお高いのでは。紙パックのチョコレートドリンク600ml2.6ドル。100%オレンジジュース1リットル3.5ドル。チョコレートバーが半額で1ドル。ちょっとランチをいただくにも、10ドル以下ってなかなか目にしません。さすがにオージービーフは値段に幅がありますが、1kg50ドルくらいがまあまあ高級な方で、これだけはオーストラリアに軍配が上がりました。

今回は明峰生はホームステイなので、まだ値段を気にする場面には出会っていないかもしれませんが、リッチモンドで持って帰るお菓子を買ったら5000円くらいかかった!と驚いている生徒にも会いました。
おこづかいは、ぜひ計画的につかってくださいね!

4日目おまけ その2

「小学校訪問」の記事にも書かせてもらった通り、水曜日の2時間目はオグルビー高校のカメリア先生の日本語の授業を参観しました。
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中学1年生では、全員が外国語を勉強しなければならないシステムだそうで、特に日本語に興味がないけれど授業を受けている生徒も多く、カメリア先生はいつも「どうやって日本語の勉強に興味を持ってくれるようになるか」と悪戦苦闘されているそうです。とお聞きしていたのですが...。
50分間、退屈そうにしている生徒なんて一人もいませんよ?!
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カメリア先生は自身が日本語を学習されるときに「"おげんきですか"は"How are you?"、はい、覚えて」という習い方をされたそうで、自分の生徒にはそんな教え方をしたくない、と色々な工夫をされています。
新しいあいさつ、”おげんきですか”を教えるときには、まずできるだけ細かく文章を分けて、それぞれの言葉の意味をわかりやすく解説されます。
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しっかりとノートをとるオグルビー生。その後は、先生のあとについて”おげんきですか”と発音するのですが、全員元気よく大きな声でリピートします。20人弱とは思えない声量です。授業中に遠慮は禁物!ですよね。ゆっくり→はやく、の練習が終わると、次はなんとジェスチャー付です。
「おげんき」「です」「か」にそれぞれジェスチャーを付けて発音練習。全員全く恥ずかしがることなく、ジェスチャー付で練習しています。
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実は明峰boysも一緒にジェスチャー付で発音練習して、さすが覚えが早いね~と褒められていました😆
今までに覚えた挨拶のフレーズをすべてジェスチャー付で復唱していきます。見ていてもすごいです!
これは、「英単語、古文単語が覚えられない~」と悪戦苦闘している引率者のクラスのメンバーにも伝授できそう?書いて覚える→言って覚える→ジェスチャーで覚える!この記事を読んでくださっているみなさまもぜひ試してみてください!!!
その後は2グループに分かれてクイズ大会。勝ったチームはシールがもらえて、最初の写真に載っているシートに貼っていきます。シールが20個たまるとご褒美がもらえるんだそうです。
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本当に50分間あっという間に過ぎていきました。本当に寝る間を与えない参加型授業。教頭先生に、これが「アクティブ・ラーニングですよ」と教えていただきました。
明峰生にも、そして引率者にもとっても刺激的な授業を見せていただいたカメリア先生、ありがとうございました!

4日目おまけ その1

実は2日目のおまけ記事のつもりだったのですが、なかなか投稿できず今日になってしまいました。すみません。
オグルビー高校で様々なコーディネートをしてくださっているカメリア先生は、日本語の他に中国語も教えておられます。火曜日は、その中国語の授業にお邪魔させてもらいました。
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アルファベット圏の人にとって、漢字は実に難解だと思うのですが、とてもていねいに練習しています。
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1クラス20人くらいの中に様々な国の生徒がいるようで、「さすが移民の国!」と思っていたのですが、事情はそんなに単純ではなく...。
いつも授業に遅刻してくる4人組。3人はアフリカからの移民だそうです。それも、単なる移民ではなく、スーダンの内戦や戦争から難民キャンプに逃げ込み、そこからオーストラリアへの移住を許可された生徒とのこと。3人中2人は父親をアフリカの戦争で亡くし、小さい妹や弟を背負い命懸けで逃げ延びてきたそうです。そんな事情は後から聞かされたのですが、授業中はとても明るく、先生の発問に笑いを取るようなチャチャを入れながらも必死に勉強していました。
カメリア先生も、遅刻は確かに困るけど、「勉強ができるありがたさ」を一番に感じて、だからこその頑張りには頭が下がるそうです。”明日の命の心配なんてしたことがない”オーストラリアの生徒にはこの必死さがなく、大変物足りないと残念がっておられました。
明峰生の皆さんにも、楽しいことや国際交流を存分に体験してもらうとともに、このような世界中の悲しい現実にも気づいて、「自分にできること」「自分がやるべきこと」をしっかりと考えながら日本に戻ってもらえたらなぁ、と願う引率者でした。